収賄容疑で前福岡県副知事の逮捕状請求(読売新聞)

 福岡県町村会の裏金による同県幹部接待疑惑で、中島孝之・前副知事(67)が、町村会側に便宜を図った見返りにわいろを受け取った疑いが強まり、同県警捜査2課と博多署は2日、収賄容疑で中島前副知事の逮捕状を請求した。

 全国町村会長で県町村会長の山本文男・添田町長(84)についても贈賄容疑で逮捕状を請求しており、福岡県ナンバー2に対する接待疑惑は、全国の町村会トップを巻き込む贈収賄事件に発展した。中島氏を任命した全国知事会長の麻生渡・同県知事の責任も問われそうだ。

 関係者によると、中島氏は、75歳以上の高齢者らが対象となる後期高齢者医療制度を巡り、福岡県内の町や村が支払う負担金を少なくするなど便宜を図った見返りとして、山本会長らから、わいろを受け取った疑いが持たれている。

 後期高齢者医療制度は2008年4月に導入された。同県内の全市町村でつくる後期高齢者医療連合が運営しており、中島氏は06年9月に発足した同連合会設立準備委員会の会長を務め、山本会長は委員会のメンバーだった。

 連合会の設立当初、市町村の負担金の割合を巡り、市側と町村側が対立していたという。県警は中島氏が町村側の負担を軽くするよう工作した疑いが強いとみている。

 町村会については、町村会業務課参事・天野敏哉(49)、元町村会事務局次長・田中剛佑(70)両被告が、町村会や財団法人・福岡県市町村振興協会から計約285万円をだまし取ったとして、詐欺容疑で逮捕、起訴されている。

 天野、田中両被告は「中島氏ら県幹部を福岡市・中洲の高級クラブやマージャン店で接待し、北海道旅行などに招待した」と供述。県警は、中島氏が接待の見返りに町村会側に便宜を図っていなかったかどうか、捜査していた。

 中島氏は町村会から陳情や要望を受け付ける県地方課(現・市町村支援課)の勤務が長く、1999年に副知事に就任。町村会の顧問や振興協会の副理事長も務めていたが、接待疑惑が浮上した昨年12月21日、「一身上の都合」を理由に辞任した。読売新聞の取材に対し、「町村会に対する職務権限はなく、接待を受ける関係にない」として、接待疑惑を否定していた。

 山本会長は71年に添田町長に初当選し、現在10期目。92年から福岡県町村会長、99年から全国全国町村会長を務めている。

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